日本財団 図書館


 

(記事)−親の愛護に恵まれない子供たちの親代わりとなる里親(家庭養育一制度が、シリすぼみになっている。この数年、極端に里親希望者が減ったのと、委託を敬遠する傾向が強まっているのが原因という。制度がスタートして、今年で早くも三十二年余。ここらで運用の見直しが必要なようだ。
里親制度は、家庭環境に恵まれない児童(満十八歳未満)を篤志家にあずけて、温かい愛情と和やかな家庭的なふん囲気のなかで養育、児童の福祉を保障しようというねらい。昭和二十二年制定された児童福祉法(同二十三年施行)の第一章二項にうたわれている「すべて児童は等しくその生活を保障され愛護されなければならない」との精神に基づいている。
里親は、いわばこの恵まれない気の毒な子供を親代わりとなって面倒みるもので、本県の場合、希望者は福祉事務所か市町村役場、または直接、児童相談所に申し込む。児童相談所は里親の環境が児童の保健、教育、福祉上適当かどうか調査して県知事に申請。知事は県児童福祉審議会に諮問、判断を仰いたあと認定する仕組み。
同制度が発足した当初は大戦直後という時代背景のなか、戦争で両親を失ったり、

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION